もうすぐクリスマスのシーズンですね。ツリーやリース、靴下のオーナメントなど、色々な飾りつけがされますが、そのひとつひとつにはそれぞれ、意味や由来があるのをご存知でしたか?クリスマスシーズンの会話のネタにもなる、クリスマスのひみつをまとめたいと思います。
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クリスマスツリー、リース、オーナメントのひみつ
クリスマスツリーの起源
常緑のもみの木は、ヨーロッパでは生命力の象徴とされ、尊ばれていました。クリスマスツリーの起源には、宗教劇で小道具としてもみの木にリンゴをつけたこと、木の間から見える星の美しさを再現しようと、もみの木にキャンドルを飾ったことなど、さまざまな説があります。
オーナメントの意味
ツリーの飾りは、すべてキリストにまつわるものとされています。
*いちばん上に飾る星
…キリスト誕生の際に輝いた星を表します。
*キャンドル
…世の光(=キリスト)を表します。
*リンゴや玉飾り
…知恵の樹になる実を表します。
*ベル
…迷える子羊を導き、よい知らせを告げる意味です。
クリスマスリースの意味
クリスマスリースにもキリストにまつわる意味や、豊作への願いが込められています。
*柊(ひいらぎ)
…キリストが十字架にかけられたときにかぶっていた冠を指します。また、柊などの常緑樹には魔除けの意味もあります。
*赤い実
…キリストの血を表しています。
*丸い形
…永遠の愛を表しています。
*木の実などの飾り
…豊作を願う意味があります。
クリスマスカラーの意味
クリスマスによく使われる色にも意味があると言われています。
*緑…常緑樹の緑、命の象徴、永遠の命
*赤…キリストの流した血の象徴、愛、贈り物
*白…雪を象徴、純血、清らかさ
*金・銀…ベツレヘムの星を象徴、富、栄光
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クリスマスケーキ、クリスマスのごちそうのひみつ
七面鳥のロースト
欧米では、クリスマスの食事には伝統的な料理が用意されます。地方によっても特色がありますが、有名なのは七面鳥のローストです。1920年にイギリスからアメリカに渡ったピューリタン(清教徒)たちが、収穫祭に野生の七面鳥を食べ、感謝したことがはじまりで、それがヨーロッパに伝わり広まったといわれています。
ブッシュ・ド・ノエル
「ブッシュ・ド・ノエル」は、フランス語で「クリスマスの薪」という意味です。ブッシュは木や丸太、ノエルはクリスマスという意味です。この名の通り、ブッシュ・ド・ノエルはロールケーキを丸太に見立てたのもで、ココアやチョコレートクリームで木目のような模様を施されています。クリスマスを祝うケーキの形がなぜ薪の形になったのかは、キリストの誕生日であるクリスマスは夜通し薪を燃やしてお祝いしたからなど、いくつかの説があります。
サンタクロースのひみつ
サンタクロースのモデルは?
4世紀、現在のトルコにいた司教ニコラウスがサンタクロースの原型となった人として知られています。裕福な家に生まれたニコラウスは、貧しい人たちに金品を分け与えてたくさんの人々を救ったといわれ、こどもの守護聖人ともされています。
なぜサンタクロースというの?
司教ニコラウスは人々から親しまれた聖人で、オランダでは14世紀からその誕生日をお祝いする習慣がありました。聖(セント)ニコラウスをオランダ語にすると「シンタクラース」。アメリカに移民したオランダ人が伝えたこの名前が、「サンタクロース」に変化し、広まったといわれています。
なぜ靴下にプレゼントを入れるの?
子どもたちのことが大好きだった聖ニコラウス。ある貧しい一家が、生活の苦しさに、娘3人を過酷な仕事に出すという話を聞きつけました。ニコラウスはとても悲しんで、夜中に煙突から娘たちへの贈り物として金貨を投げ込んだ所、たまたま暖炉に干してあった靴下の中に入ってしまったのがはじまりだと言われています。
トナカイのルドルフ
サンタクロースがトナカイの引くソリに乗ってやってくるというファンタジーは、アメリカの神学者の書いた詩から広まったものです。その詩ではトナカイは8頭でしたが、有名な先頭の赤鼻のトナカイ「ルドルフ」は9頭目。後に書かれた物語で新たに加えられた仲間だったのです。
ちなみに、9頭のトナカイの名前は先頭から順に、
Rudolph(ルドルフ)、Dasher(ダッシャー)、 Dancer(ダンサー)、Prancer(プランサー)、 Vixen(ヴィクゼン)、Comet(コメット)、 Cupid(キューピッド)、Donner(ドナー)、 Blitzen(ブリッツェン)です。
日本ではルドルフくらいしか知られていませんが、英語圏の子どもたちは9頭ともよく知っているみたいです。
まとめ
クリスマスのひみつ、いかがでしたか?日本では宗教に関係なく楽しまれていることが多いクリスマスですが、もともとはキリストの誕生日を祝うためのもの。飾りやごちそうなどにも大切な意味が込められていたのです。
雰囲気を味わうだけではなく、欧米の人々が昔から大切にしてきたクリスマスの大切な意味を、語り合って過ごすのもよいかもしれませんね。
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