桜は古くから品種改良が行われており、その種類は300〜400種にも及ぶと言われています。
ここでは代表的な7種の桜について、特徴と開花時期について調べてみました。
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桜の種類・代表的な7種の特徴と開花時期
染井吉野(ソメイヨシノ)
日本の代表的な桜で、桜の開花予想にはおもにソメイヨシノが使われる。
大島桜と江戸彼岸の交配種。染井村(現在の東京豊島区駒込)の植木屋さんが品種改良して広めたと言われている。
同一個体から挿し木によって増やされるため、同じ場所では全ての桜が一斉に咲き、一斉に散ってしまう。開花期間がとても短いのも特徴。
*開花時期:3月下旬〜4月
山桜(ヤマザクラ)
日本の野生の桜として知られる。奈良の吉野山の山桜が有名で、「吉野の桜」として和歌にも多く詠まれている。
花と若葉が同時にあらわれ、これがソメイヨシノと区別する特徴となる。
同じ場所でも木によって開花時期が1週間近くずれることもあり、ソメイヨシノに比べると分散的に長く花を楽しめる。ソメイヨシノが広まる以前の花見はそうした楽しみ方が主だった。
*開花時期:3月〜4月
大島桜(オオシマザクラ)
伊豆諸島に多く見られる野生種で、名前の由来となっている。原種である「大島のサクラ株」は特別天然記念物として指定されている。白い花と若葉が同時にあらわれる。
花と葉に独特の芳香があり、とくに葉は産毛が少なく食用に適している。桜餅を包む葉はこの大島桜の葉を塩漬けにしたもの。
*開花時期:3月〜4月
江戸彼岸(エドヒガン)
彼岸頃に花を咲かせることからこの名がついた。葉より先に花をつけ、花は薄紅色で中心部分が赤い。萼(がく)のつけ根が丸く膨らんでいるのが特徴。ソメイヨシノより一週間ほど早く花を咲かせる。
桜の中でも長寿の種で樹齢が長く、樹齢2000年と言われる山梨の神代桜(じんだいざくら)、樹齢1500年を超える岐阜の薄墨桜(うすずみざくら)などが有名。
*開花時期:3月中旬〜4月
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寒緋桜(カンヒザクラ)
桜の中では最も開花が早く、1月下旬ごろから花が咲き始める。桃色で下向きに花をつけるのが特徴。中国南部から台湾にかけて分布している。
日本では沖縄で野生化しており、沖縄で桜といえばこの寒緋桜を指す。寒桜(カンザクラ)は寒緋桜と大島桜の交配種。
*開花時期:1月〜3月
枝垂桜(シダレザクラ)
枝を長く垂れ下げるのが特徴で、花の色が淡いものと、赤みが強い紅枝垂桜がある。ソメイヨシノより一週間ほど早く咲き始める。
枝が弱いため、人間が支え木などをしていかないと大きくならないと言われている。京都では府の花にも指定されており、各地に見どころがある。
*開花時期:3月下旬〜4月
関山(カンザン)
八重桜の代表的な種。濃い桜色で大きめの八重咲きの花をつける。開花が遅く、ソメイヨシノが散った頃に咲き始める。
小学校では入学式の際にソメイヨシノが散った時に備え、一緒に植えられていることが多い。桜の塩漬けにはこの関山が多くもちいられる。
*開花時期:4月中旬〜5月
まとめ
7種の桜を開花時期順に並べると、
- 寒緋桜(カンヒザクラ)1月〜3月
- 大島桜(オオシマザクラ)3月〜4月
- 山桜(ヤマザクラ)3月〜4月
- 江戸彼岸(エドヒガン)3月中旬〜4月
- 枝垂桜(シダレザクラ)3月下旬〜4月
- 染井吉野(ソメイヨシノ)3月下旬〜4月初旬
- 関山(カンザン)4月中旬〜5月
だいたいこんな感じでしょうか。
桜といえばソメイヨシノと思っていましたが、山桜や江戸彼岸などもっと古い桜があると初めて知りました。
パッと散ってしまうソメイヨシノも好きですが、優美な枝垂桜や、少し暖かくなってからの関山もとても美しいです。
1週間きりのお花見ではなく、様々な種類の桜を時期によって楽しめたら素敵ですね。
以上、代表的な桜の種類でした。
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