ベーコンが好きでたくさん食べたい!
だけど添加物が気になる・・・。という方、多いかと思います。
けれど無添加や無塩せきのベーコンは価格が高かったりしますよね。
とっても美味しそうですが・・・(涙)
それなら自分で手作りしたい!ということで、こういった燻製グッズもありますが、
アパートの極小ベランダで本格的な燻製は難しい・・・。かと言ってキッチンでやるタイプも、煙が心配です。
ということで、オーブンだけで無添加の美味しいベーコンが作れないか、研究しました。
色々なレシピを参考にしつつ試行錯誤し、たどり着いた作り方で作ったら、
…めちゃめちゃ美味しい!!
もう市販のベーコンは買えません(笑)
ということで、今回はそのベーコンの作り方をご紹介します。
本格的に燻製するのではなく、茶葉で燻製風の香りをつける作り方です。
熟成させて肉の旨味を引き出すので、ちょっと時間はかかりますが、出来上がったベーコンのおいしさは格別なので、ぜひ作ってみてください!!
【材料】
- 豚バラブロック 500g
- 塩(粗塩、もしくは岩塩) 大さじ1
- こしょう 適量
- 茶葉(種類は何でも) 大さじ2
もしくはお茶の出がらし ひとつかみほど
材料は以上の通りです。
お肉、茶葉、塩はそれぞれおすすめがあるので、このあと書いて行きます。
[スポンサーリンク]
ベーコン作りにおすすめのお肉
まずはお肉をゲットしましょう。
肉選びは結構大事です。なるべく国産の良いお肉のほうが、脂身の風味がよく、ベーコンにして食べたときの感動が大きいです。
私がいつも買っているのは、こちらの沖縄豚。100gあたり250円くらいと少しお高めですが、セールで半額のときに買っています。
スライスして食べることを考えて、なるべく脂身が均一に入っているものを選びましょう。
ちなみにカナダ産のお肉など、もう少し安いお肉でも出来るのですが、国産のものに比べて、熟成させている間に肉特有の臭みが出やすい感じがします。
とはいえ、それでも十分に美味しくできるので、臭みが気になる場合は熟成期間を短くすればOKです。
ベーコン作りにおすすめの塩
塩は天然塩をおすすめします。ゲランドなどの岩塩やハーブソルトを用いると美味しいと思います。
ない場合は普通の粗塩でもOKです。私はこのシママースをつかっています。
肉にしっかりと塩分を浸透させるため、アジシオなどの調味塩よりは粗塩がおすすめです。
ベーコン作りにおすすめの茶葉
お茶は日本茶、中国茶、紅茶、何を使っても焼くことができますが、燻製風の香りづけが目的なので、緑茶よりは中国茶、紅茶などの発酵茶や、香ばしい香りのほうじ茶などがおすすめです。
なかでも私が断然おすすめするのは、
アールグレイ紅茶
です!!
アールグレイはなんと言っても香りが良いので、お肉にほんのりといい香りが移って、贅沢な仕上がりになります。
よく使っているのはこちらの紅茶です。
ウィリアムソンのFine Earl Greyという紅茶です。
たまたま頂いたケニアのアールグレイなのですが、とっても香りが良いです。
はじめは少しスモーキーな風味が飲みにくい感じがしたので、ベーコンに使ってみたところ、大成功!!
ふわーっといい香りに仕上がりました。スモーキーさがお肉と相性よく、燻製風の香りづけにぴったりです。
ちなみにベーコンに使っているうちに、紅茶として飲む味も好きになってきました(笑)
まぁまぁお値段のする紅茶なので、乾燥した茶葉を使うのはもったいない、と感じる方は、多めの出がらしをつかってもOKです。
オーブンで!本格ベーコンの作り方
1・塩を揉み込む
お肉が用意できたら、塩を揉み込んでいきます。
まず、脂身の面にフォークでブスブスと穴を開け、塩が浸透しやすいようにします。このとき、筋っぽい固い部分があったら、その部分に多めに穴を開けて、筋をほぐすようにします。
そして塩を全体に揉み込んでいきます。塩の量は、肉500gに対して大さじ1が目安です。
脂身側にも、側面にも、丁寧に揉み込んでいきます。
全体に塩が馴染んだら、こしょうをまぶし、さらに揉みこみます。
下準備はこれで完成!
[スポンサーリンク]
2・冷蔵庫で熟成させる
味つけをしたお肉をラップでくるみ、さらにジップロックなどの袋に入れて(水分がでるため)冷蔵庫で4〜7日ほど寝かせます。
味がよく馴染むよう、1日1回は上下をひっくり返してください。
ちなみにお肉によっては、臭みが出やすいので、気になる場合は2〜3日で次のプロセスに移っても構いません。臭み消しにハーブ(ローズマリー、タイム、クローブ、ローリエなど)を一緒に漬けるのも良いです。
市販のハーブミックスを使うと便利です。
臭みが気にならないようであれば、なるべく長く寝かせた方が、よりベーコンらしい旨味がでると思います。
3・塩ぬきをする
十分に塩が浸透したら、冷蔵庫から取り出します。
このまま焼きたい!!ところですが、揉み込んだ塩分をそのままにして焼くとけっこうしょっぱいです(これはこれで好きな人もいるかもしれません・・・)。
そのため、焼く前に塩抜きします。
まず表面の塩を水で軽く洗い、そのあとはボウルなどに溜めたお水に1〜2時間漬けて置きます。
味が落ちてしまうのでは!?と思うかもしれませんが、塩もみして熟成させたことで味はしっかりついているので、大丈夫です。むしろ、塩抜きすることで全体に味が浸透するのです。
ただし、真夏の暑い日に水に漬けて置くのは危険なので、そのときは水を少なめに出しながら流水につけるか、冷蔵庫に入れてください。
写真は塩抜きしたあとのベーコンです。コショウが落ちるほどゴシゴシ擦らなくて大丈夫です。
4・乾燥させる
塩漬けにして熟成させ、塩抜きで味も浸透しました。
さあ焼きたい!!ところですが、ここでもうひと手間を。
塩抜きしたベーコンはお水でびちゃびちゃなので、キッチンペーパーで水分を拭き取り、裸のまま冷蔵庫でまる1日乾燥させます。
これは本格的に燻製するときのプロセスですが、オーブンで作る場合でも、乾燥させることでお肉の味が凝縮し、日持ちも良くなります。
お肉をそのまま冷蔵庫にいれるのは抵抗があるかもしれませんが、私はアルミホイルを敷いた上にベーコンをそのまま乗せ、途中で裏返して全体を乾燥させています。
キッチンペーパーなどでも良いですが、乾燥したあとにキッチンペーパーの繊維がお肉にくっついてしまってけっこう大変だったので、アルミホイルが手軽だと思います。
5・オーブンで焼く
全体が十分に乾燥したら冷蔵庫で取り出し、いよいよ焼く準備をします。
低温でじっくり焼くのがコツです。
オーブンを120度に予熱します。
アルミホイルかオーブンシートの上に、脂身を下にして肉を置き、まわりに茶葉をふりかけます。
今回はウィリアムソンのアールグレイと、ジャスミンティーの出がらしをミックスしました。
120度のオーブンで約90分焼き、焼き上がったらそのまま庫内に20〜30分放置します。予熱でじっくり火を通すためです。
焼き上がった様子がこちら!!
豚のいい香りがして、とってもおいしそうです。
6・スライスする
焼き上がったら、しっかりと冷まします。
冷めないまま切ると、脂身がホロホロと崩れてスライスし辛いので、薄切りにしたい場合は冷蔵庫で冷やしてから切るようにするとうまく行きます。
ちなみに、自分で作ると市販品のようなきれいな薄切りにできないので、どうしても厚切りになってしまいます(笑)ボリューミーなベーコンが食べられるのも、手作りの醍醐味です。
ちなみに焼いたときに使用した茶葉がついていますが、私はとくに気にならないので、ベーコンと一緒に食べてしまいます(焼くとパリパリになっておいしいです)。
気になる方は丸めたラップなどで擦ると簡単にとれます。
おすすめの食べ方
王道ですが、フライパンでカリッと焼いて食べるのが一番おすすめ!
厚めに焼いて、そのままマスタードをつけて食べてもいいですし、ボリューミーなベーコンエッグにも。
焼くときの注意点ですが、油を敷かないこと!
とにかく肉の脂が大量に出ます。(笑)厚切りにした場合はとくに!!ベーコンエッグの場合でも油は不要です!!
シンプルな食べ方で十分においしいので、あっという間に食べてしまうのですが、もちろん、細かく切ってパスタやスープに入れたりしておいしいです。
ちなみにトマトソースに入れると、脂身の風味がかなりいい出汁になって格別です!
あとは、食べ過ぎだけ注意してください(笑)
保存期間など
かたまりのままラップに包んで、冷蔵庫なら1週間〜10日、冷凍なら2週間ほどで使い切ってください。
冷凍する場合はスライスしたほうが使いやすいですが、スライスしてしまうと、空気にふれる分、風味が早く飛んでしまいます。
なので、冷蔵で使う分だけスライスし、早めに食べきるのがおすすめです。
もし風味が飛んでしまったら、パスタソースにしたり、味噌汁に入れたりして料理に使ってしまいましょう。
以上、オーブンで作れる無添加・本格ベーコンの作り方でした!
ぜひ試して頂いて、慣れてきたら塩分を好みの加減にしてみたり、こだわりの塩やハーブ、茶葉を使ってみたり、色々アレンジしてみてくださいね。
[スポンサーリンク]