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8月の別名・旧暦名「葉月(はづき)」の由来と意味、8月の風物詩

投稿日:2017年7月25日 更新日:

旧暦では8月のことを「葉月(はづき)」と呼びます。
緑青々とする夏がイメージできる呼び名ですが、なぜ8月をそのように呼ぶようになったのでしょうか。

8月が「葉月(はづき)」と呼ばれるようになった由来と、8月の風物詩について調べてみました。

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8月の別名「葉月(はづき)」の由来と意味

「葉月」という名前にはいくつかの説がありますが、私たちのイメージする青々とした緑の季節、という意味とは少し違うようです。

旧暦では8月といえばすでに木の葉が落ちる秋のはじめごろ。
葉月という名は「葉落ち月」からきているという説や、北方から始めて雁が来る頃なので、「初来月(はつきづき)」が変化した呼び名という説もあります。また、稲穂が張る月であることから「張り月(はりつき)」が転じたという説もあります。

有名なのは、葉が黄色く色づく頃だから「はづき」、または落葉が始まるから「葉落ち月」を縮めて「葉月」になったというものです。

それ以外の説としては、稲穂が実る時期であるから「ほはり(穂張/穂発)づき」、南海上から「(南風)はえ」をもたらす台風が多くくるから「南風月(はえづき)」などがもとになったという説、さらには、雁(かり)が飛んで来始める時期だから、「初雁月(はつかりづき)」が「はづき」となったという説もありますが、定かではありません。

しかし、『日本書記』でも8月を「ハツキ」と読ませているので、呼称(音)としては古代から存在した言葉として考えられます。

いずれにしても、秋の訪れを表す言葉が由来になったという説が有力のようです。昔の人々は「葉月」に秋の気配を感じていたのかもしれません。

8月のその他の別名

8月の別名には他にも、次のような呼び名があります。

  • 穂張り月(ほはりづき)
  • 初来月(はつきづき)
  • 燕去月(つばめさりづき)
  • 雁来月(かりきづき)
  • 秋風月(あきかぜつき)
  • 盛秋(せいしゅう)
  • 清秋(せいしゅう)
  • 紅染月(こうそめつき・べにそめづき)
  • 木染月(こぞめづき)
  • 南風月(はえづき)
  • 壮月(そうげつ)
  • 竹春(ちくしゅん)

秋のはじめに見られる、自然のさまざまな表情が浮かび上がってくるようですね。
燕が南方に去り、雁が始めて渡ってくることから、燕去月(つばめさりづき)、初来月(はつきづき)、雁来月(かりきづき)

秋まっさかり、澄んだ秋空の季節であることから盛秋(せいしゅう)清秋(せいしゅう)

木の葉が色づき始めるという意味の紅染月(こうそめつき・べにそめづき)、木染月(こぞめづき)

一方で、まだまだ草花が盛んという意味の壮月(そうげつ)、若竹の新葉が生え盛る季節という意味の竹春(ちくしゅん)など、まだ夏を感じさせる呼び名もありますね。

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8月の風物詩

八朔(はっさく)

8月1日を八朔(はっさく)といいます。

この頃は稲が開花・結実する大切な時期なのですが、ちょうど台風が襲来する頃でもあります。そこで昔の人々は、八朔の日に農作物が被害を受けないように田の神様に祈願していました。

この頃は早稲の稲が実る頃でもあります。農家ではその初穂を恩人などに贈る風習があり、「田の実」の節句とも言われました。鎌倉時代以降は「田の実」を「頼み」にかけ、日頃お世話になっている人に「八朔の祝い」と称して贈り物をするようになりました。

立秋(りっしゅう)

立秋(りっしゅう)は二十四節気のひとつで、8月7日ごろにあたります。

「秋が立つ」というその字のとおり、暦の上では夏が終わり秋が始まるころです。しかし実際にはまだまだ厳しい暑さが続き、涼しくなるのは「秋のお彼岸(9月下旬ごろ)」の頃です。

立秋をすぎた夏の挨拶は「暑中見舞い」ではなく、「残暑見舞い」となります。

→秋の旧暦(二十四節気・七十二候)一覧はこちら

眠流し(ねむりながし)・ねぶた祭り

「眠流し(ねむりながし)」は、夏の睡魔を祓い流す行事として行われていました。

この頃はまだ暑さが続き、炎天下の農作業は厳しく、疲れがたまりやすくなります。しかし、収穫の秋を控えた大事なこの時期、作業中に襲ってくる睡魔は仕事の大敵になります。

そこで、その眠気を人形などの形代(かたしろ)に委ねて払い流す「眠流し」という風習がうまれたのです。

「眠流し」はおもに東北地方のお祭りとして発展しました。
青森市の「ねぶた」(8月2日〜7日)、弘前市の「ねぷた」(8月1日〜7日)が代表的です。「ねぶた」「ねぷた」という言葉は「眠たし(ねぶたし)」が変化した呼び名とされています。

お盆

お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」「精霊会(しょうりょうえ)」といい、先祖の霊を迎えて供養する行事です。

旧暦の7月13日〜16日にあたり、そのまま旧暦の日付にならって新暦7月13日〜16日に行うところもありますが、現在は月遅れのお盆として新暦8月13日〜16日に行うところが多くなっています。

盆の入り(13日)は「迎え火」を焚いて先祖の道しるべにし、16日の夕方には「送り火」を焚きます。送り火は地方によっては地域全体で行われることもあり、京都の「五山送り火」はその代表的なものです。

盆踊り

「盆踊り」お盆の間に迎えた先祖の霊をなぐさめ、彼岸に送るという意味があります。また、先祖に感謝するとともに、自分の厄災を祓うという意味合いもあります。

もともとは平安時代の空也上人(くうやしょうにん)と鎌倉時代の一遍上人(いっぺんじょうにん)がひろめた念仏踊りが由来とされています。

地方によって様々な特色がありますが、徳島県の「阿波踊り」、岐阜県の「郡上(ぐんじょう)踊り」、秋田県の「西馬音内(にしもない)盆踊り」は特に有名です。

五山送り火

京都の「五山送り火」は、お盆の間、迎えていた先祖の霊を送る壮大な送り火です。

8月16日の夜、京都市街を囲む5つの山に「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」をかたどった火が次々に灯り、人々は厄除けを祈願してそれぞれの火を拝みます。

処暑(しょしょ)

「処暑」(しょしょ)は二十四節気のひとつで、8月23日ごろにあたります。

処暑というのは「暑さが和らぐ」という意味で、この頃になると昼間は暑い日が続くものの、朝夕には涼しい風が吹き始めます。

夜には虫の声も聞こえるようになり、野山には萩やススキの花が咲き始め、日一日と秋が近づいてくるころです。

→秋の旧暦(二十四節気・七十二候)一覧はこちら

まとめ

8月の別名の由来と風物詩、いかがでしたか。

まだまだ夏まっさかりですが、盆踊りやねぶた祭りなどの夏の風物詩を味わいながら、日一日と近づいている秋の気配に耳を澄ませたいですね。

以上、8月の異名の由来と風物詩をまとめました。

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