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12月の別名・旧暦名「師走(しわす)」の意味と由来、時候の挨拶・風物詩

投稿日:2017年8月21日 更新日:

旧暦では12月のことを「師走(しわす)」と呼びます。

「師」が「走る」と書きますが、いったいどんな状況を表した言葉なのでしょうか。

12月が「師走(しわす)」と呼ばれるようになった由来や、その他の呼び名、12月の時候の挨拶や風物詩について調べてみました。

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12月の別名「師走(しわす)」の由来と意味

「師」が「走る」と書いて、「師走(しわす)」
現代では「師」といえば教師や師匠という意味ですが、「師走」の語源となった「師」は、僧侶、つまりお坊さんのことなのです。

旧暦で12月7日ごろ(今でいう1月16日ごろ)は「地獄の釜の開く日」と言われていました。お盆と同じく、昔はこの頃に僧侶を呼び、祖先の霊のためにお経を上げてもらったのです。

「師」である僧侶がお経をあげるために忙しく走り回る月=「師馳す(しはす)」「師走り月」という言葉が、「師走」となったと言われています。

それ以外にも、「年が果てる」意味の「年果つ(としはつ)」、「四季の果てる月」を意味する「四極(しはつ)」や「四季果つ」、「一年の最後になし終える」という意味の「為果つ(しはつ)」などが変化したという説がありますが、定かではありません。

「師馳す」が「師走」となったという説がもっとも有力だと考えられています。

12月のその他の別名

  • 限月(かぎりのつき)
  • 極月(ごくげつ・ごくづき)
  • 暮来月(くれこつき・くれこづき)
  • 暮れ古月(くれこづき)
  • 年積月(としつみつき)
  • 暮歳(ぼさい)
  • 季冬(きとう)
  • 晩冬(ばんとう)
  • 梅初月(うめはつづき)
  • 春待月(はるまちづき)

一年の終わり、最後であるという意味の別名が数多くあります。

また、旧暦では12月は冬の終わりです(だから1月は「迎春」)。なので「冬の終わり」を意味する「季冬(きとう)」、「晩冬」などの別名もあります。

冬が終わりを迎え、ゆったりと春を待つことから「春待月」、「梅初月」などの呼び名も。はんなりとした響きでとても素敵ですね。

12月の時候の挨拶

12月の時候の挨拶としては、次のようなものが使われます。

改まった挨拶

  • 初冬の候
  • 初雪の候
  • 寒冷の候
  • 霜寒の候
  • 師走の候
  • 歳末のみぎり
  • 年の瀬もいよいよ押し詰まり
  • 年内余日なく

例文

  • 師走の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
  • 年の瀬もいよいよ押し詰まり、皆様にはますますご壮健のことと拝察いたします。

親しい間柄への挨拶

  • 師走を迎え、なにかと気忙しい毎日です。
  • 寒さがひとしお身にしみる頃となりました。
  • 本年も押し迫ってまいりましたが、いかがお過ごしですか。
  • 今年もいよいよ残りわずかとなってまいりました。
  • 木枯らしが吹きすさぶこの頃。

例文

  • 師走を迎え、なにかと気忙しい毎日です。皆様お元気でいらっしゃいますか。
  • 本年も押し迫ってまいりましたが、いかがお過ごしですか。

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12月の風物詩

大雪(たいせつ)

大雪(たいせつ)は二十四節気のひとつで、12月7日ごろにあたります。

文字通り「雪がいっそうはなはだしくなる」という意味で、ちょうど冬将軍が到来し、日本海側では雪が激しくなる時期です。

朝夕の池や川には氷が張り、スキーやスケートなど冬のスポーツが盛んになるのもこの頃です。

こちらの記事もご参照ください↓
冬の旧暦一覧(二十四節気七十二候)

お歳暮(おせいぼ)

「お歳暮」は、普段お世話になっている方や親戚などに、その年のお礼として品物を贈ることを言います。

もともとは、本家などが正月にお供えする品物(塩鮭・スルメ・数の子・干魚など)を、年末に各家が届けていた風習の名残りとも言われています。

お歳暮を送る時期は、以前は正月の準備に取り掛かる12月13日〜20日の「正月こと始め」の日までに贈るものとされていましたが、現在では12月初旬〜20日頃までに届くように贈るのが一般的です。

こちらの記事もご参照ください↓
お歳暮の時期と期間はいつ?贈り方のポイントとマナー

正月こと始め

「正月こと始め」は正月の準備を始める日のことで、12月13日にあたります。

12月の29日は「苦の日」、31日に用意した飾りや餅は「一夜飾り」「一夜餅」として避けられるので、正月の準備は「正月こと始め」から遅くとも28日までに済ませるのがよいとされています。

この時期、お寺や神社では竹竿の先に藁をくくりつけた「煤梵天(すすぼんてん)」と呼ばれる道具で「煤払い(すすばらい)」をします。大きなお寺や神社では、今でも巫女さんが並んで煤払いをする様子が見られます。

冬至(とうじ)

冬至(とうじ)は一年でもっとも昼が短く、最も夜が長い日で、12月22日ごろにあたります。
古来、中国ではこの日に太陽の力が復活すると考えられ、「一陽来復(いちようらいふく)」とも呼ばれています。

冬至の日は邪気を払うという意味で、かぼちゃ、小豆粥を食べたり、柚子湯に入る習わしがあります。

こちらの記事もご参照ください↓
冬至とは?なぜかぼちゃをたべ、柚子湯に入るの?

歳の市(としのいち)

「歳の市」とは、年末になると正月の飾り物や正月用品を売る市のことで、寺社の境内などに市がたち、正月の準備をする人でにぎわいます。

しめ縄飾りや羽子板をはじめ、裏白・水引などの飾り物、台所用品や雑貨類も売られており、新年を迎えるにあたって、正月飾りだけでなく家庭用品を買い換えることもできます。

東京では浅草の観音市が一番大きく、同じく浅草・浅草寺境内の羽子板市や、世田谷ボロ市なども有名です。

大晦日(おおみそか)

12月31日は「大晦日(おおみそか)」で、一年を締めくくり年神様を家に迎え入れる、一年でもっとも大切な日とされています。

大晦日には、「細く長く達者に暮らせるように」という意味で長寿と幸福を願い、年越しそばを食べる習慣があります。

また寺院では、108の煩悩を祓うという意味で、108回の「除夜の鐘」がつかれます。

まとめ

12月の別名の由来と風物詩、いかがでしたか。

一年の最後をしめくくり、新たな気持ちで新年を迎える準備をする12月。

お世話になった人に感謝をしながら、気持ちよく年神様を迎えたいですね。

以上、12月の別名の由来と風物詩をまとめました。

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